
edとはどんな症状?原因と改善策をまとめてチェック!
子どもが欲しい、パートナーの方とのセックスを楽しみたい…。それにもかかわらず、うまく勃起せずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「今度挑戦してもダメだったら…」「二度とセックスできないのかも」と、ネガティブな気持ちになってしまうこともあるでしょう。
そんな方は、もしかするとEDに該当するのかもしれません。そこで今回は、EDにまつわる基本的な内容だけでなく、詳しい症状や原因についてお伝えします。勃起について悩んでいる方は、ご自身の状況と照らし合わせながら読んでくださいね。
EDとは
「なんとなくの意味は分かるけれど、詳しくは知らない…」という方もいるのではないでしょうか。そこで、まずはEDの基本的な内容から学んでいきましょう。
EDとは
そもそも、EDは何の略かご存知でしょうか?これは、Erectile Dysfunctionの頭文字をとったもの。「勃起機能の低下」を意味しており、具体的には「満足な性行為のための十分な勃起が得られない、もしくは維持できない状態が持続・再発すること」を指しています。
EDというと、「勃起するかどうか」で判断するイメージを持っている方もいるのでは。しかし、EDに含まれるのは勃起しない男性だけではありません。硬さが足りない、勃起時間が短いなど、性交がうまくできないケースはすべてEDに該当するのです。
EDの症状
EDは、大きく分けて3種類に分類されます。それぞれの症状や主な原因をチェックしていきましょう。
心因性ED(機能性ED)
EDのなかでも、最も多くの人が心因性EDに該当します。これは、過度の緊張、夫婦関係の行き違い、過去のトラウマ、日々のストレスといった原因で引き起こるもの。相手からのプレッシャーや仕事のストレスを感じているケースも珍しくありません。
なかには、初めてのセックスで失敗したことが忘れられない、いざコンドームを装着しようとしたら萎えてしまう、しばらくご無沙汰だったせいか失敗が続くといったパターンも。身体的ではなく、このような精神的な事情によってEDが起きているのです。
また、朝勃ちや自慰では勃起できるのに、相手がいる場面に限ってうまくいかない特徴もあります。1度失敗したことが忘れられず、突然症状が現れるケースも少なくありません。
器質性ED
血管や神経の障害、陰茎の外傷といった原因により、身体的に勃起できなくなる症状のこと。心因性ED(機能性ED)とは異なり、朝勃ちや自慰でも勃起できなくなるケースもあります。
そのほか、高血圧・糖尿病・男性ホルモン低下・下半身麻痺・老化・前立腺手術後などが関係していることも。うつ病や抗うつ薬の服用による副作用によって起こる人も存在します。
とはいえ、手の打ちどころがない訳ではありません。陰茎海綿体に直接働きかけるED治療薬が、効果を発揮する可能性もあります。
混合型ED
先ほどの心因性と器質性が合わさっているタイプのことを指します。
EDの原因
EDが起きてしまう原因の1つに、「血管の障害」が挙げられます。勃起は、血液が陰茎に流れ込んで起きるもの。ところが、動脈が硬くなり拡張しにくい状態では、勃起に必要な血流量に至らずEDとなってしまうのです。ただし、病気でなくても加齢の影響で動脈硬化が起こり、EDを招くケースもあります。
もう1つの原因として、神経の障害が考えられます。勃起は神経からの信号によるものなので、この信号がなければEDが発症することになるのです。
神経が障害を受ける原因はさまざま。糖尿病といった内科的な病気のほか、脊髄損傷による神経の損傷、前立腺がんや膀胱がん治療による神経の損傷などによって起こるケースがあります。
さらに、精神安定剤・抗うつ剤・抗男性ホルモン剤・抗コリン剤などの影響によってEDになる人も。降圧剤のなかには、神経系に働きかける作用により勃起しにくくなる種類もあります。
EDの治療薬について
バイアグラなどの治療薬を用いれば、EDの改善が期待できます。しかし、実際にED治療薬を服用した経験がある人は、全体のわずか3%ほど。ほとんどの人は、過去に1度も服用したことがないのが現状です。
では、ED治療薬はどのような影響を与えたのでしょうか。「服用したことにより自分の性的魅力が高まった」と感じたのは、全体の約36%。半数以上の人は、「影響がなかった」と答えています。
そして、ED治療薬に満足した人の割合は全体の35%という結果に。確実に効果を得られるとは断言できないものの、約3人に1人が満足していることが分かりました。
まとめ
EDとは、十分に勃起できない、または維持できない状態により、満足のいく性行為が難しいないことを指します。つまり、勃起が全く起こらない人だけでなく、「持続時間が短い」「硬さが不十分」というケースもEDに該当する可能性があるのです。
過去の失敗やプレッシャーを抱えていない場合は、血管や神経の障害が影響しているのかもしれません。治療内容や薬の服用など、思い当たる節がある方は一度医師に相談してみるのもいいでしょう。
EDは絶対に治らないという訳ではありません。ED治療薬の効果によっては、改善が見込めることもあります。「EDだからセックスはできない」「子どもは諦めなければならない」と思い込む必要はありませんよ。