
バイアグラだけじゃない!ED治療薬ごとの特徴とは
EDになったら、もう子どもやセックスは望めないと思っていませんか?たとえ勃起をしにくくなってしまっても、治療を行なえば改善が見込めます。
以前は「EDの治療薬といえばバイアグラ」というイメージでしたが、最近では他の種類も登場しました。勃起状態の持続時間や服用するタイミングも、薬によって差があります。それぞれの特徴を知れば、自分にあった治療薬が見つかるかもしれません。
そこで今回は、EDの原因や治療薬について詳しくお伝えします!治療を検討している方は、治療薬ごとの違いを学んでおきましょう。
EDの原因
EDが起こる原因は人によってさまざま。年代によっても、その傾向が異なります。では、原因ごとの具体的な内容をみていきましょう。
器質性ED
動脈硬化や神経の障害がある場合は、器質性EDに該当します。血管が硬くなってしまうと、血管が拡がりにくくなり血行が悪くなります。その結果、陰茎海綿体にも血液が行き届きにくくなり、EDを招いてしまうのです。
動脈硬化は、加齢によって発生しやすい症状の1つ。そのため、器質性EDは50代の人に多く見られるとも言われています。
また、糖尿病・高血圧・高脂血症といった生活習慣病の人も、血管に負担がかかりやすく動脈硬化になっている傾向があります。また、喫煙や過度の飲酒といった習慣も同様です。
そのほか、脳出血・脳腫瘍・脳外傷といった神経にダメージを与える病気や、手術・外傷によって陰茎海面体の血管や神経に影響を与えるものも、EDの原因に繋がります。
心因性ED
精神的ストレスによるEDは心因性EDと呼ばれており、30~40歳代に多く見られます。ストレスが蓄積されると、性的興奮がペニスへと伝わりにくくなり、EDに繋がってしまうのです。
ストレスの発生源は、人によって異なります。代表的なものは、仕事によるイライラや夫婦関係の悩み、セックスがうまくできなかったトラウマなど。1度失敗すると、「今度も失敗するかも」とプレッシャーになってしまうケースも珍しくありません。
最近では、妊活中の夫婦間に「排卵日に成功させなければ」という思いが強まり、EDに陥ってしまうパターンも増加しています。このように、精神面とEDには深い関係性があるのです。
混合型ED
動脈硬化や神経の障害による影響に加え、過度のストレスを抱えている状態を混合型EDと言います。器質性EDと心因性EDの両方の要素を持っており、50~60代に多く見られる症状でもあります。
EDの治療薬
一時期はバイアグラしか存在しなかったED治療薬。しかし、今ではバイアグラ・レビトラ・シアリスの3種類が存在します。それぞれの特徴や副作用などをチェックしていきましょう。
バイアグラ
- 薬剤名:バイアグラ
- 特徴:抜群の知名度を誇り、ED治療薬のなかでも定番の存在。なかには、「バイアグラしか飲んだことがない」いう人も。
- 服用後の発現時間:30~60分
- 作用時間:4時間
副作用:血管の拡張作用により、顔のほてりや鼻のつまりを感じるケースがあります。また、胸焼けや頭痛、色覚異常が起こることも。ただし、いずれの副作用も一時的なものです。
レビトラ
- 薬剤名:レビトラ
- 特徴:即効性があり、副作用が少なめ。20mgは、より長時間かつ強い効果を発揮します。
- 服用後の発現時間:15~30分
- 作用時間:10mg 4時間、20mg 8時間
副作用:顔がほてる、鼻がつまる、胸がつかえるような感覚など。頭痛・動悸・色覚変化を起こす人もいます。どの症状も軽いもので、時間とともに和らいでいきます。
シアリス
- 薬剤名:シアリス
- 特徴:食前に服用できる。長時間に渡って効果を発揮し、副作用が少ない。
- 服用後の発現時間:30分
- 作用時間:36時間
副作用: 顔がほてる、鼻がつまるなど。頭痛・消化不良・筋肉痛・背部痛・色覚変化を感じる人もいます。いずれも一時的な症状です。
EDの治療薬服用後の声
これらのED治療薬を利用した方は、どのような実感を得たのでしょうか。ED治療薬にまつわるデータをみてみましょう。
実際に服用した方のうち、ED治療薬の影響を感じた割合は36%。約3人に1人という結果でした。
また、勃起が継続した時間に満足しているのは全体の35%ほど。その一方、不満を抱えている人は16.2%にとどまっています。うまく勃起しない、もしくは勃起状態を維持できないという方は、治療薬の使用も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
動脈硬化や神経の障害といった身体的なケースだけでなく、精神的ストレスによっても起こりやすいED。本番での失敗が続けば続くほど、ますますプレッシャーは大きくなってしまうでしょう。「もう勃起できないんだ」と自信を失ってしまう人もいるかもしれません。
そんなときは、治療薬の力を借りてみるのも1つの手。どの薬も服用から1時間以内に効果が出てくるので、「もうすぐ本番だ!」というときのために用意しておくのもいいですね。
「即効性があるものを」「食前に服用したい」など、ご自身の理想を医師に伝えてみてください。「薬を飲んだから大丈夫」という安心感も、EDの改善に繋がるかもしれませんよ。