
性病はどんな治療をするの?性感染症の治療法一覧
一度かかってしまうと、治療が必要になってくるのが性病の恐ろしさ。原因を見つけてしっかり治療しないと、症状が悪化してしまう可能性もあります。できるだけ早めの治療で改善を目指したいものです。そこで今回は、性病の治療法についてご紹介します。病気別に症状や検査、治療について説明していきます。
淋病
まずは淋病の治療法をご紹介します。
症状
女性の場合の症状は、子宮頚管炎や尿道炎が起きることで判明するケースが多いです。子宮頚管に感染することがほとんどで、男性と違い無症状な場合が多くなっています。そのため、そのままセックスしてしまい男性に移してしまう場合もあります。病院で検査せずに放置してしまうと、腹膜炎や肝周囲炎を合併してしまうことも…。早めの検査をおすすめします。
男性の場合は、尿道に感染し、2日以降に症状が出始めます。おしっこをする時に痛みを感じたり、黄色い膿が出てくることも。病院に行かないと前立腺炎や精巣上体炎を起こし、無精子症などの不妊症の原因を作ってしまう可能性もあります。
淋病は、性器だけではなく、のどにも感染します。
もし感染しても、痛みや炎症症状はなく、気遣ない場合が多いです。性器の検査だけでなく、必ずのどの検査も受けるようにしてください。また、淋病は何度でも感染するので気を付けてくださいね。
検査
検査には、検体を綿棒で採取していきます。結果が出るのは、1週間程度かかると思っていてください。
女性の場合は、子宮頸管から綿棒で材料を採取する検査方法です。細菌のDNAを増やして検出する検査法が確立されていて、細菌量が少なくても検査が可能になっています。クラミジアと淋菌の検査を一緒に行うことができるというメリットがあります。
男性の場合は、初尿を採取して、尿検査をします。2時間以上尿を我慢しなくてはいけないというデメリットがあります。男性の場合でも、細菌量が少なくても検査は可能ですし、クラミジアと淋病の検査を一緒に行えるメリットもあります。
ただし、男女検査前の1週間は、抗生物質を飲んではいけません。検査の意味がなくなってしまいます。
また、淋病はのどを使って検査することもできます。綿棒でのどをこすって検体を採取するパターンと、うがいをしてうがい液を検体とするパターンがあります。
治療について
淋病は、セフトリアキソン、セフォジジムなどの抗生物質を注射する治療法を使います。淋病の人の20%〜30%はクラミジアにも感染しているという結果も出ているのが事実。クラミジアの検査も一緒に行うといいでしょう。
また、自分だけではなく、セックスしたパートナーも一緒に検査を受けてくださいね。
クラミジア
続いてはクラミジアの治療法についてご紹介します。
症状
女性の場合は、感染後1週間後に発症します。おりものが増加したり、不正出血や下腹部痛、性交痛や排尿痛などの症状も出てきます。しかし、無症状のケースも珍しくありません。そのまま放置しておくと、卵管炎や子宮付属器炎などを引き起こす可能性があります。不妊症の原因にもなってしまうので、早めの治療が必要です。また、おなかの奥へ感染が広がると、激痛を伴う骨盤腹膜炎や肝周囲炎などにかかってしまう恐ろしい病気です。
男性の場合も1週間後に発症します。しかし、無症状であるケースが多く、注意しなくてはいけない病気です。症状の多くは、尿道のかゆみやおしっこの時の痛み、薄い分泌物が出るケースも…。放置しておくと、精巣上体炎という炎症を起こし、無精子症などの不妊症の原因を作ってしまうこともあります。
また、のどの感染も考えられます。痛みや炎症が出ないので、性器だけではなく、のどの検査もしましょう。
検査
女性の場合は、子宮頸管から綿棒で材料を採取する方法で検査を行います。細菌量が少なくても調べることが可能です。
また、クラミジアと淋病の検査と一緒に行うことができます。
男性の場合は、初尿を採取して尿検査をします。尿道に綿棒を入れることはなく、やりやすい検査になっています。尿検査なので、2時間以上尿を我慢しなくてはいけません。男性も細菌量が少なくても検査が可能です。この検査では、クラミジアと淋菌の検査を同時に行うことができます。
ただし、検査の前は少なくとも一週間は抗生物質を飲んではいけません。検査の意味がなくなります。
また、のどで検査を行うことも可能です。うがいをして検査をするパターンと、のどを擦って検査するパターンがあります。
治療について
治療は、マクロライド系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬などの抗生物質を1週間以上服用して治療を行います。薬をしっかり飲むことが重要です。また、パートナーの検査も必須になります。
梅毒
最後に梅毒の治療法についてご紹介します。
症状
症状は、3週間くらいかかる場合が多いです。感染部分が硬くなってきて潰瘍ができます。痛みがないのが特徴です。そのままにしておくと、リンパ節が腫れてきます。そして3ヵ月くらいが経ち、梅毒は血液で全身に運ばれていき、皮膚や粘膜に発疹が現れたり、毛が抜け落ちる症状がでてきます。潜伏期間が長く、3年にわたって様々な症状が出てきます。早めの検査を受けてください。
検査
検査は、発疹部分を擦って行う方法があります。まあ、血液を採取して抗体検査を行う検査もあります。
治療について
ペニシリンを使った治療法を行います。直るまでの治療期間は症状によって変わります。病院で渡される薬を必ず飲むようにしてください。この病気もパートナーも検査を受けてください。
まとめ
今回は性病の治療法についてご紹介しました。
性病は治療すれば治るものです。早期発見が大事ですから、自分は大丈夫だと安心せずに病院で検査を行ってくださいね。また、パートナーの検査も忘れずに行いましょう!