
コンドームだけで大丈夫?妊娠を防ぐための避妊法について紹介
恋人やパートナーとのセックスを楽しむ際、重要になってくるのが避妊法です。きちんと避妊をしないと、望まない妊娠をしてしまう場合もあります。
「彼とのセックスではきちんとコンドームをしているから安心」そう思っている女性の方も多いでしょう。しかし、実は避妊法としてコンドームは絶対に妊娠しないという訳ではありません。間違った装着方法をしていたり、射精後に正しく処理しなかったせいで、コンドームをしたセックスをしても妊娠してしまう場合があります。
今回はパートナーと正しく安心してセックスをするために、コンドームの正しい使い方と高い確率で妊娠を回避できる避妊法を紹介していきます。「私たちは大丈夫!」と思っている方も、おさらいとしてぜひ読んでみてくださいね。
コンドームだけでは妊娠は防げない?
日本での避妊方法としてはコンドームの使用が一般的です。ドラッグストアなどでも簡単に手に入れられ、手軽に利用できるため、カップルの必需品と言ってもよいでしょう。しかし、コンドームを装着しているだけでは、100%避妊できるわけではないことをご存知でしょうか。
コンドームを装着していても妊娠してしまう確立や、コンドームの正しい装着方法について紹介していきます。
コンドームを装着していても18%は妊娠する
コンドームをしているから安心してセックスができると思っている人も多いでしょう。しかし、実はコンドームを使用したセックスをしても、18%は避妊に失敗しています。約5、6回に1回と考えるとなかなか高い確率と言えるのではないでしょうか。
しかし、コンドームは正しい使い方をすれば、98%の避妊率を誇ります。2%と18%、違いの差は一目瞭然ですよね。間違った使い方をするとこんなにも妊娠する確率は上がってしまうのです。
これであってる?正しいコンドームの使い方
それでは、正しいコンドームの使い方とはどのようなものなのでしょうか。「かぶせるだけじゃダメなの?」と思っている方、あるいはパートナーに全て任せているからよく知らないという方もいるかもしれません。しかし、妊娠は女性の身体に起こること。自分の身を守るためにも、コンドームの正しい使い方について知っておきましょう。
まず、コンドームをつけるタイミングについてですが、これは男性器が勃起したら膣に入れる前に必ず装着しましょう。精液以外にも男性器から分泌される液には精子が含まれているため、射精のタイミングでつけるのでは遅いのです。
また、射精後は男性器が縮むため、膣内に男性器を長く収めているとコンドームが緩んで精液が漏れてしまいます。射精後には男性器をすぐ抜いてコンドームを外し、精液が零れないよう口を縛って処分しましょう。
コンドームの正しい装着方法についてチェック!
せっかくコンドームを使用しても、正しく着けられていなければ、避妊に失敗してしまう可能性があります。コンドームの正しい装着方法についても知っておきましょう。
まずコンドームには表と裏があるため、掌に載せてどちら側か確認しましょう。分かりにくい場合は、コンドームの袋に「男性側(裏側)」という記載がある商品もあるため、それを使うのもよいでしょう。
その次に先端の「精液だまり」をつまんで空気を抜きます。空気が入った状態だと、摩擦でコンドームが破れてしまう場合があるからです。そして充分に勃起した男性器の亀頭に被せて、破れないようペニスの根元まで降ろします。
この際、サイズが合わないと感じたら外して、合うサイズのコンドームを装着し直しましょう。大きすぎる場合は途中で抜けてしまうことがありますし、小さすぎても途中で破れてしまう可能性があります。
また、購入してだいぶ経った古いコンドームは劣化している可能性があります。セックスの際にはなるべく新しいコンドームを使用するようにしましょう。
妊娠を防ぐ方法
コンドームについての避妊方法を紹介してきましたが、妊娠を防ぐための方法は他にもあります。コンドーム以外の避妊法と、その特徴について紹介していきます。
低用量ピル(OC、低用量経口避妊薬)
低用量ピルは女性が服用するタイプの避妊薬です。婦人科などで処方してもらい毎日服用する必要がありますが、正しく服用すれば、99%以上の高い確率で妊娠を防ぐことができます。服用することにより経血量の減少や生理周期の安定も見込めるため、おすすめの避妊法です。
IUS(子宮内システム)
子宮の中に小さな器具を入れて、黄体ホルモンを放出することにより避妊をする方法です。最長5年という期間の制限がありますが、避妊率は99%以上と極めて高いです。婦人科や産婦人科で医師に挿入や除去を行ってもらう必要があります。
IUD(子宮内避妊用具)
IUSと同じく、子宮の中に小さな器具を入れて避妊をする方法です。授乳中でも使用でき、一度挿入すると2~5年間、高い避妊効果が得られます。希望する場合は婦人科や産婦人科に行き、挿入してもらいましょう。
リズム法(オギノ式)
基礎体温を毎日測定することにより、自分の排卵期を管理し妊娠しにくい日の目安をつける方法です。薬などを使わないため、副作用はありませんがその分避妊の失敗率は25%と高いです。また、基礎体温は過労などで変動する場合があるため、排卵期が分かりにくくなることもあります。
避妊手術
男性、女性ともに手術により避妊をする方法です。女性の場合は卵管を、男性の場合は精管を糸で結ぶか切断して、卵子や精子が通る道を閉じます。避妊率は極めて高いですが、妊娠したくなった場合に機能の回復が難しく、また手術を行うため身体にも負担がかかります。
おすすめの二重の防御
一回のセックスでひとつの避妊法しか使えないという訳ではありません。二つの避妊法を組み合わせることで、妊娠を限りなく高い確率で回避することができるのです。
おすすめはコンドーム+低用量ピル
二重防御の避妊法でおすすめなのは、コンドームと低用量ピルの組み合わせです。女性側が低用量ピルを服用し、男性側はコンドームをつけることで性感染症を防ぐことができ、高い確率で避妊をすることもできます。
低用量ピルを服用すると頭痛や吐き気などの副作用がでることもありますが、身体が慣れて行けはその症状は収まることが殆どです。また、避妊だけではなく、生理痛の改善や、肌トラブルが少なくなるなどのメリットもあります。
妊娠を希望する場合は服用をやめれば服用していない女性と同じように妊娠することができます。婦人科で処方してもらえるため、パートナーのいる女性には低用量ピルの服用がおすすめです。
まとめ
セックスも妊娠もひとりでするものではありません。確実な避妊にはパートナーの協力が必要不可欠です。最初から「相手の身体なんてどうでもいい」「気持ちよければそれでいい」と避妊する努力を怠っていれば、妊娠してしまう可能性も高まるのです。
望まない妊娠をしないために男性側は正しいコンドームの使い方を覚えたり、女性側は低用量ピルを利用したりするなど避妊に対する意識をお互いに高めていきましょう。
本当にお互いを思いやる心があれば、どんな形であれ気持ちのいいセックスができるはず。パートナーとの愛を確かめるためにも、2人で避妊法についてしっかり考える機会をつくってみてくださいね。